■マイナスワン動画製作ガイド

  • 選曲
    • 古楽またはクラシックに分類される曲のうち、著作権に抵触しない曲であれば何でも構いません。
    • 著作権の原則的保護期間は、著作者が著作物を創作した時点から著作者の死後70年までであり、19世紀生まれまでの作曲家の著作であれば概ね取扱えるものとお考えいただいて結構です。
    • なお、事務局では著作権に係るいかなるトラブルにも責任を負いません。
  • 撮影環境
    • 撮影環境(場所、機材、楽器など)はアーティスト各位にご準備いただきます。Smart Accompanistからの指定は一切ありません。提供者の利用可能な、かつご自身が妥協できる範囲の品質を担保できれば何でもOKです。
    • 初期のコンテンツは急に襲ってきたコロナ禍の中、なれない環境/StayHomeの中撮影されたものもあります。Smart Accompanistでは、投稿したコンテンツの差し替えが可能ですので、あとから再撮影、再編集いただいたものに修正いただいても構いません。(ただしそれによって生じる購入済みユーザーとのトラブルなどには責任を負いません)
    • 録音レベルは、「実際にアンサンブルするのに十分な音量」でお願いします。過去に、購入者から「購入した複数の楽章を通して演奏したが、楽章によって音量が異なる。これでは通して演奏する楽しみが減るし、特に音量が小さいと一緒にアンサンブルしているようにならない」とのコメントをいただいたことがあり、確認いただけますと幸いです。
    • アンサンブルでのコンサートの興行を行う場合、そのリハーサル(特にステリハ、G.P.)などの際に、マイナスワンでの演奏を撮影・録画するのものが好ましいのではないでしょうか。
    • 伴奏のパートが複数ある場合は、リアルアンサンブルの収録、多重録音、リモートでの演奏の合成などどのような形式でも結構です。ただし、ユーザーが「そのアンサンブルと一緒に演奏して一体感を感じられるよう」各映像の配置、映像中の立ち位置や目線などに配慮してください。
    • 独りでの二重奏などの録音する場合は、「まず、ユーザー向けのパートを自身で録音し、マイナスワン音源録音用のガイドとする→そのガイド録音と対話したり、仕掛けたりしながら、アンサンブルとしてより音楽的な演奏を行い、それを録音する」といった、「重ね録音」をAccompanistご自身の判断、こだわりで実施する例もあります。
  • 撮影内容
    • ユーザーは、鑑賞ではなく演奏のためにコンテンツを利用します。ですので、以下のようなガイドラインを考慮いただけるとコンテンツの価値が高まります。
    • スマホで撮影する場合のカメラは、画質の面で自撮り用のインカメラではなく背面カメラの使用を推奨します。また、動画はMpeg4の形式で作成してください。
    • コンテンツ利用者が動画を見ながらアンサンブルを合わせられるよう、楽器や身体の一部ではなく、少なくとも奏者の上半身が十分に映るよう撮影ください。また入る際の呼吸やザッツは、リアルのアンサンブル以上にはっきり、わかりやすく強調いただくとより利用者の助けになります。合唱曲などの場合は指揮を入れるとよいでしょう。
    • 動画での顔出しがNGな方は、動画編集ソフトで顔の部分をマスキングいただくか、より簡易的な対応として仮面を被るなどの対応をお勧めします。
    • 再生開始から演奏開始の間に十分に間をあけてください。動画利用者が再生ボタンを押してから楽器を構え、楽譜を確認し、テンポ感をつかみ、呼吸をする時間をとっていただけるとありがたいです。
    • また、演奏開始前にチューニングンのために音出しをいただけるとユーザーの助けになります。
    • 最初に音を出すパートがマイナスワンのパートしかない場合、1小節分の拍の空打ちを入れてください。Accompanistと一緒に入る場合は空打ちか、動画で奏者がザッツを出してください。空打ちや合図を言葉で言っていただいてもOKです。その場合は、日本語話者ではないユーザーが利用することを鑑み、「さん、はい」とか「いち、に、さん」といった日本語ではなく「One, two, three..」などと英語でご発声ください。
    • 演奏終了後はすぐに動画を止めずに、しばらく休止して利用者が余韻を感じられるようにしてください。
    • なお、ポリフォニーの曲は、マイナスするパートを変えて複数の動画を作成いただくと幅広い方(特に合唱愛好家)のニーズに応えることができます。
  • 編集
    • コンテンツには、「作曲家名、曲名、(楽章番号、楽章名)、マイナスのパート」などの情報をテキストが表示されるようにしてください(コンテンツ冒頭のみで構いません)。
    • チューニングのための音出しや、演奏開始前の空打ちなどをテロップでいれていただいてもOKです。ターゲットとするユーザーの習熟度を想定して適宜お入れください。
    • 演奏者情報やクレジット情報の表示、また演奏終了後に他のWebページのURLやその他の宣伝情報は任意で入れ込んでいただいても構いません。
    • 動画編集の知識や経験がないという方は、Smart Accompanist運営事務局までご相談ください。
  • コンテンツ登録
    • コンテンツには、以下の情報を登録いただきます:
      • コンテンツタイトル
      • 主要楽器
      • 作曲家名
      • ジャンル
      • 楽章番号
      • 楽章名
      • マイナスのパート
      • 価格(レンタル3日、レンタル90日)
        • 市場における需給の状況や売れ行きなどを考慮して自由に設定・変更できます。
        • 価格設定にお悩みの場合はSmart Accompanist運営事務局にご相談ください。
        • ただし、いずれの場合もSmart Accompanist運営事務局は、販売結果について責任を負いません。
  • その他:マイナスワンと他の音楽活動の連携
    • リアルのレッスンとのリンク
      マイナスワンを楽しんだユーザーが、その動画の提供者に実際にレッスンを受けたくなったときのため、レッスンの受け入れ可否や詳細情報へのリンクなどを、演奏者プロフィールに記載するなどして訴求するとよいでしょう。
    • コンサート集客とのリンク
      マイナスワンを楽しんだユーザーが、その動画の提供者のコンサートに実際に足を運んでみたくなったときのため、コンサートなどの公演情報やその詳細情報へのリンクなどを、演奏者プロフィールに記載するなどして訴求するとよいでしょう。
    • コンサート来場客へのマイナスワンコンテンツ紹介
      コンサートのリハーサルなどを通してマイナスワン動画を作成し、コンサート後に販売を開始するなど、他の活動とリンクさせた展開が望ましいと思われます。コンサートで知った/聴いた曲に、自分もトライしたくなる、そんな愛好家のニーズに応えることもできます。