ダウランドの歌曲集第2巻の3曲に関する、坂本龍右さんによる解説はこちらです:https://togetter.com/li/1637463
【Tuning】A=415Hz
【Instruction】
・Level: Intermediate / 中級者向け
・Tempo: Normal / テンポ:ノーマル
【Score】https://imslp.org/wiki/The_Second_Book_of_Songes_(Dowland,_John)
【Message】
ジョン・ダウランドの歌曲集第二巻(1600年)から、最初の3曲を選びました。順に「I saw my Lady weepe」「Flow my teares」「Sorrow sorrow stay」で、いずれも今日特に愛唱されているダウランドの歌曲です。出版の経緯から見ても、曲の質の高さから見ても、とりわけこの第二巻の3曲にかけた作曲者の思いは並々ならぬものだったらしく、どうやらダウランドにとっても、まさに「人生を賭けた」曲集であったようにさえ思えます。
先輩作曲家ホルボーンに捧げた第1曲、「涙 Lachrimae」の副題を持ち、「涙のパヴァーヌ」として器楽曲の形でも有名になった第2曲、通作形式の歌曲に挑んだ第3曲と、どれもがその時点での作曲家の持てる力を最大限に発揮しています。ダウランドにとって、これらは「全てA面曲」というほどの意識だったのではないでしょうか?一般的には別個に演奏されることの多いこの3曲を、是非チクルスとして味わってみて下さい。なお有節歌曲のリュート伴奏は、全ての歌詞に対応しています。